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INFPがある本に出会ってから劇的に人間関係が楽になった話

2020年5月3日

 

 

最初に

私は学生時代から長い間、人間関係について悩んだ経験があります

 

学校と言う特有の閉鎖された空間が苦手で早く卒業したいなーといつも思っていました

 

今比較的自由な身になってみれば、ああいったガチガチの人混みの中でよく何年間も生活出来たなぁと感心しますが、やはり当時は息苦しさを感じていたし、なんとなくモヤモヤとした違和感がありました

 

息苦しさの理由

息苦しさや違和感を感じる理由は明確でした

 

それは人に好かれようとする気持ちが強すぎたのだと今になってみれば思います

 

そのため人がどうしてほしいかばかり気にし知らず知らずの内に無理をしていつもヘトヘトになっていました

 

それでもそれなりに楽しい学生時代だったのですが、やはり人間関係における考え方が定まった今になってみれば当時は少し異常だったなという風に思います

 

 

考え方が変わったきっかけ

すぐ人間関係で傷ついては引きこもる生活を繰り返し、ある時昔買った本を読み直したことをきっかけに、人生における考え方が百八十度変わった経験が何年か前にありました

 

その時点をきっかけとして、私は人間関係で前ほど悩まなくなり本来悩むであろう時間を有効に使うことが出来るようになりました

 

私は徐々にですが、伸び伸びと自分らしく生きることがどういうことなのかについて理解出来るようになり考え方は非常に大切だなと改めて実感しました

 

今も被害妄想のような所が少なからずあるので、悩むことはありますが昔みたいにくよくよいつまでも悩むことはありません

 

 

気になる本のタイトルは?

 

タイトルはズバリ、みなさんも一度は聞いたことがある

 

 

 

「嫌われる勇気」という本です

 

最初は胡散臭い自己啓発本だなと思ってちょっと読んで放置していましたが、数年後人間関係で気苦労が絶えないのは自分に原因があることに薄々気づいてから再度この本を読んだ結果、考え方がガラリと変わりました

 

この本の作者であるアドラーは非常に賢明な人物だと思います

 

まず嫌われる勇気という本の大まかな趣旨は、お前の言動で他人がどう思うかは相手次第でありお前とは関係ないということです

 

かなりドライとも言える考え方ですが、人間関係で悩まない術は結局は相対的な他人に振り回されず絶対的な自分の価値観を持つということかなと個人的には思います

 

 

一つ実例を

私が以前勤めていたアルバイト先がありました

 

みんな優しかったのですが、新しく入った自分よりかなり年上の方が私はどうしても苦手でした

 

頑張って仲良くなろうと進んでゴミ出しや手伝いをしていたのですが、この方は私の言動に対し何一つ言う事はありませんでした

 

そこで私はこれだけやってるのにお礼一つないのか。ムカつくな!この人とはもう働くのは無理だ!と言ってその職場を辞めています

 

その当時はその人が悪いとばかり思っていたのですが、今思えば勝手に手伝っておいてお礼を言われないからって怒るのはおかしいということがわかります

 

ここで本の中にある考え方を適用するとこうなります

 

例え善意だったとしても私がやっていることを快く思うか思わないのかについては相手次第(余計な事をするなと思うか逆に手伝ってくれてありがとうと思かは相手次第)であり

 

そこで自分の思い通りにならなかったとしても、その人の責任ではないということです

 

本の中にはこういった言葉が出てきます。相手を信用するのはあなたの問題で、相手が信用を裏切ったからといって相手を責めるのは筋違いであると

 

 

デメリット

いい面ばかりかと思いきや、良くないデメリットも勿論存在します

 

お気づきの方もいると思いますが、この考え方にはいくつか致命的なデメリットが存在します

 

・非常に人情味のない人間になる可能性がある(合理主義者を思い浮かべるとわかりやすいかもしれません)
人間不信のような考え方に近い

 

ということです

 

私はこの考え方が合う人と合わない人がいると考えています

 

万人向けの考え方ではないことは確かです。もしこういう考え方を生理的に受け付けない方は無理して変える必要はないと思います

 

 

考え方に慣れるまではそれなりに時間がかかりましたが、今になってみればこの考え方が身について本当によかったなと思います

 

アドラー心理学の真骨頂は課題の分離であると私は思っています

 

すべて人のせいにしていた昔の自分の考え方ではまずいことに気づき、結局はその当時人のせいにするであろう選択をした自分が悪いことに気づいていませんでした

 

飯を作ってくれ、なぜ作ってくれないんだではなく自分でさっさと飯を作って食べればいいだけの話だったのです

 

課題の分離、相手の課題と自分の課題を区別することが出来るようになれば、人間関係で悩むことは劇的に減ると思います

 

 

余談

余談になりますが、この本を太宰治がもし読んでいればどうなっていたか、と私は時々考える時があります

 

この本を読んで、彼が何か得るものがあったのなら彼は自殺をしなかったのかもしれない。あるいは人に対する期待値の幅をもう少し小さくしたのかもしれないと素人ながらに思うのです

 

記事は以上で終わりですが、私がこの本を読んで人間関係がかなり楽になったことは事実なのでぜひ紹介したいと思いました

 

 

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