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INFJ(提唱者)の主機能Ni(内向直感)&副機能Fe(外向感情)をわかりやすくINTJが解説

2020年5月5日

 

 

最初に

主機能:その型の最高の強みであり、一番よく使用される主な機能(心的不健康時はこの機能も不健康に作用する)

 

副機能:主機能を活用するときに補助役としてよく使われる機能。使う頻度は多いが主機能ほどの強みは持っていない

 

3次機能:主機能・副機能に比べ未熟な機能。利き手の逆側の手くらいの役割。むしろ3次機能を劣等機能だと勘違いすることもあるかもしれない
使う頻度を増やしたり、ある程度努力により改善することが可能。あくまでも劣等機能ではないためINFJの持つ意外な面として他の人には映ることが多い

 

劣等機能:最も弱点が露わになる機能。むしろ一切気にしない人に取っては楽かもしれない機能

 

 

主機能Ni(内向直感)

 

INTJと同じくINFJの主機能は内向直感である。内向直感とは説明することが難しい機能であり、内向直感を定義している様々な記事を探してみると、自分の本質を知るための欲求だと定義している所が多い(しかしこの自分を本質を知るための欲求が一体何の役に立つんだ?これが私の主機能なのか?と考えたことがあるINTJ)

 

この機能が上手く作用している場合(主機能・副機能)観察力に優れ短時間に考えをまとめることが得意だという。様々な情報に対し正確な解析及び観察力や洞察力を発揮し問題を解決に導くのに役立つ機能である。INFJの持つ預言的な推測が他の型に比べ的中率がかなり高い理由もこの主機能の持つ観察力や洞察力のおかげである。いわゆる勘が鋭い人たちでありこのNi内向直感が発達しているINFJとINTJは分野は違うものの似ている所が多い

 

INFJの代名詞の一つに預言者型というものがある。これはおそらくこの主機能から派生されたあだ名である可能性が高い。兄弟のような存在であるINTJの主機能もNi内向直感であるが、INTJには預言者型というあだ名は存在しない。なぜならこれは副機能の違いによるものが大きい。INTJは自身の持つ洞察力を主に何かの事件や状況に照らし合わせて使う場合が多いが、INFJは主に人間関係やその場の空気及び個人に対する分析に使うことが多いため。このようなINFJの持つ洞察力は特に人を理解することに役立つ。これは副機能がFe(外向感情)のためさらに相乗効果となり力を発揮する

 

 

INFJの持つ勘の鋭さの正体

 

彼らはあるカップルの話を聞き、そのカップルは数か月以内に別れる、あるいは長くは続かないだろうという予測をすることがあるがかなりの的中率を誇る。またエニアグラム2,4番のINFJの持つ人間観察の能力はどの型よりも優れていて、まるで心を見透かされていると感じる人もいる。しかし実際は読心術ではなく、相手の些細な言動を見逃さずに分析し洞察力により行動パターンや考えを容易に予測しているだけに過ぎない

 

しかし、心的不健康時はこの主機能もまた不適切に作用する。内的な混乱に飲み込まれやすく自身の持つ洞察力を過信しすぎてしまう節がある。不健康な時はこの主機能が過剰に反応し些細な事にも意味を付与するいわゆる被害妄想のような状態になりやすくそうなってしまった時は一人の世界に閉じこもり周りを一切受け付けない極端な言動に出ることもある

 

 

自身の持つ勘を過信し(INFJの持つ勘の鋭さは怖いものではあるが、不健康な時勘が上手く働いているとは限らない)、自身の持つ基準が明確な人が多い。自身の銘核基準を持ち、そしてこの基準を参考に人を観察、洞察する。そしてこの基準に不適合だと判断した人間を徹底的に振り分け自身の持つ基準に適している人には温かく、そうでない人には冷たくこそは振る舞わないものの心の中で明確な線引きをする

 

静かではあるものの誰よりも自分を考えがはっきりしているため説得されることは滅多にない。INFJは自分が同意出来ない事を言われた時、反論したりせず心の中で批判したり聞くだけに留める。だからと言って頷くこともない。なぜなら基準が明確で自分の直感を信じているためであり、特にINFJエニアグラム1,8番はこの傾向がより顕著に表れる

 

このような主機能の機能によりINFJは心の片隅にどこか傲慢な所を持っている場合も少なくない。自身の持つ勘の鋭さを人と違う何かとして特別視し、どこか自分は人と違うというナルシストのような側面を持っている場合も少なくない

 

 

副機能Fe(外向 感情)

INFJの副機能はINTJと近いにも関わらずINTJとは雰囲気や印象が全く異なる点は大変興味深いとも言える。INFJの持つ副機能Feは外向感情を助ける機能であり、これは些細な事に気付く繊細な感性だったり場の空気を読む能力や人の感情に共感することを可能にさせる。一言で言えばこの機能が優れている場合人と仲良く協力的に暮らすことが出来、いわゆる温かい人の性格に近しいと言える

 

人に対する鋭い観察力を発揮する主機能Ni+繊細さや場の空気を読む能力である副機能Feが合わさりINFJは誰よりも人の性格や行動を分析しそれに合わせた対処をすることが得意である。相手に思いやりを示し人を慰めることも得意だ。単純に悲しかったねで終わらず、この子の状況を考えて~のようなその人の事を考え共感する(主にその人が期待しているであろう反応を返す)ので、人から悩み事を相談されることも多い

 

そのため心理カウンセラーに多く見られる型の一つでもある。このような長所によりINFJに治癒者のような癒しのようなイメージを持っている人も多い

 

 

INFJにとって主機能+副機能とは

主機能+副機能が合わさったことによりむしろINFJを疲れさせる大きな原因になることも少なくない。なぜなら人はある程度周りの感情に対し鈍感な方が快適に過ごせる場合が多いからである。主機能や副機能が人の感情に敏感な繊細さや共感能力であるため、一人の人と会うことになったとしてもあらゆる情報がINFJに降りかかることになる

 

しかし外向か内向かの違いだけのENFJは人の感情に共感する時相手の話をまず聞いた上でそれは本当にかわいそう!という共感が出るため、洞察力が先行するINFJに比べ比較的エネルギーの消耗は少ない方(INFJより即興的な要素が強い)。そのためINFJは普通1:1や少人数での集まりを好む。しかしこれは副機能だけのせいではなくINxxの持つ内向的な性格も少なからず影響しているため主機能+副機能を過剰に使用せざるを得ない状況を避けるための無意識の内の心の声でもある

 

 

とにかく外部で使う機能なだけあって相手から映る姿は優しくて暖かい人間そのものである。しかし3次機能でも話すがINFJは基本人に対し親切で優しい方ではあるが明確な自分だけの基準が存在する。誰に対しても優しい人はその分余計なエネルギーを使うことが多く、当然INFJはこのようなエネルギーの浪費を防ぐためにいくつかの基準を設けていることが多い。いくつかの基準を設定して自分が傷つくことを防いだり、エネルギーを浪費しないために心のドアを一つずつ閉めていく

 

身近にいるINFJが優しくていい人だからといって無下に扱わず、彼ら彼女らの持つ基準を見定めてみることが必要だ。いつ心のドアが閉ざされるかわからない。しかし今の親切なINFJを見ることが出来るのはただ心のドアが一つ開いているにすぎずINFJがあなたのことを好きだからと考えるのは少々気が早い。彼らは洗練された思いやりや優しさを持ち合わせている。しかし一度閉ざされた心のドアが再度開くことはないため十分気を付ける必要がある